一人旅正当理由を述べてみる。
海外一人旅。
聞こえはかっこいい。が、実際に想像してみてほしい。
一人で飛行機のチケットやホテルの予約。
トイレに行きたい時だって誰も荷物を見てくれやしないし、一人で並ばなきゃいけない。レストランに一人で行かなきゃいけないし、食べ物をシェアしたり、美味しいと分かち合う人もいない。バスだって時刻表を見てくれる人はいない。写真も誰かに頼んで撮ってもらわなければいけない。
知らない土地で一人ぼっち。
じゃあなんで一人旅したいのか?
答えは簡単だ。
他人と行くよりかもずっとメリットがあるからだ。
もちろん友達と行く旅行だって楽しい。一緒に同じ空間を分かち合えるし、安心感がある。
けれど、やっぱり誰にも縛られない自由な時間が私は欲しい。
私は自分が気に入った場所には何回も行きたいし、逆に自分の興味のないところには行かない。それに24時間観光していたい私は他人を気遣う暇なんてないだろう。食事だって自分の好き嫌いがある。相手に合わせることほど面倒くさいことはない。こんな自己中心な私だからこそ、一人旅の方があっているのではないかと思う。
そりゃもちろん、一人は怖い。アメリカ留学初日に飛行機を逃して連絡手段もなく、英語も下手くそで会話もできず、空港で一晩過ごした時ほど心細かったことはない。
もし事件に巻き込まれたらどうしよう。何か無くしたらどうしよう。こんな不安ばかり考えてしまうだろう。
だが、やっぱり、どうしても一人旅をしてみたい。私にとって、リスクよりもメリットの方が大きいのだ。別に自分探しとか、大いなる大義があるわけでもない。ただ、しいていうならば、他国で人間観察がしたい。現地の人の生活が知りたい。他人、特に違う文化を持つ他国の人の生活ほど興味が湧かないものはない。普段どんなことをしているのか、何を食べているのか、そんな彼らにとって当たり前のことを知りたいのだ。
だから、決して、ただ一緒に行ける友達がいないから一人旅するわけではない。